kikkiiのブログ

ひきこもり

引きこもってはいるが心が負けなければいい

(そもそもおれは未練者だ。ともすると、人肌を恋う嬰児のような、乳くさい感傷に恋々と心を揺すられ、孤独をさびしがり、暖かそうな人の家庭の灯が羨うらやましくなる。なんたるさもしい心だろう。なぜ、自分に与えられたこの孤独と漂泊に、感謝を持ち、理想を持ち、誇りを持たないか)
 痛いほど凍えていた彼の足は、指先まで熱くなっていた。闇に吐く白い息も、湯気のような迫力で寒さを押し退のけている。
(――理想のない漂泊者、感謝のない孤独、それは乞食の生涯だ。西行法師と乞食とのちがいは、心にそれがあるかないかの違いでしかない)

吉川英治 宮本武蔵 火の巻 : http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/52398_49785.html 

 この文章を思い出して頑張る。