kikkiiのブログ

ひきこもり

プラトンはレスラーだった

 昨日まで寡聞にして知らずであったが、プラトンレスリングが得意だったらしい。なんだか意外。そういえば、哲学者の読書量とレスリングの組技練習とは似ているかもしれない。両方とも地味でキツそうなことをコツコツやって自力をつけていく。知識量は哲学のレスリング力。レスリング力は喧嘩の哲学。


 UFCの元ヘビー級王者ケイン・ヴェラスケスはオールアメリカンに2度輝いたことのあるレスリングエリートだ。彼の身長はヘビー級にしては大きくない。体幹が太いゴリラではあるが、ポチャポチャした身体をしていて、パッと見たとき、彼がヘビー級を制覇するように私には見えなかった。しかし彼はUFCの舞台で「一対一の素手の喧嘩では人類最強」って思わせるくらい強い。ヴェラスケスは幹となるレスリング力があるから強くなれた。


 総合格技(MMA)では、レスリングが強い選手が活躍している。強靭なレスリング力をベースにしてそこからキックボクシングで打撃、柔術で寝技の技術を足していくと最強になれるらしい。MMAをするときにレスリングが他の技術と取り込まなければいけないことは、哲学がそれだけでは役に立たないことに似ている。