「源氏物語 01 桐壺」を読んだ(2018年3月30日)。与謝野晶子が現代語訳をした「源氏物語」はナンバー01からナンバー56まであるから、先はまだまだ長い。それにしても1000年以上前のお話を読めるのは素晴らしい。書き残してくれた紫式部には感謝、現代語訳にしてくれた与謝野晶子と青空文庫で無料で読めるようにしてくれた誰かにも感謝、しなければならないが、私は読むだけで何もできていない。読んだからには何かしたい。余計なことをしたくなる。「源氏物語 01 桐壺」の和歌の部分だけ抜き出しGoogle翻訳にかけてそれをまた日本語に変換する(逆輸入)ことで現代というものを付加してみようとおもいついたので、とりあえずやってみた。
歌は9首:
限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり
宮城野の露吹き結ぶ風の音に小萩が上を思ひこそやれ
鈴虫の声の限りを尽くしても長き夜飽かず降る涙かな
いとどしく虫の音ねしげき浅茅生に露置き添ふる雲の上人
荒き風防ぎし蔭かげの枯れしより小萩が上ぞしづ心無き
尋ね行くまぼろしもがなつてにても魂のありかをそこと知るべく
雲の上も涙にくるる秋の月いかですむらん浅茅生の宿
いときなき初元結ひに長き世を契る心は結びこめつや
結びつる心も深き元結ひに濃き紫の色しあせずば
歌1
原文:
限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
Google翻訳(日本語→英語):
To the sadness of a different way as far as the limit, hawk is a life hunger.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
制限とは違う悲しみに、鷹は生命の飢えです。
歌2
原文:
宮城野の 露吹き結ぶ 風の音に 小萩(こはぎ)が上を 思ひこそやれ
Google翻訳(日本語→英語):
Miyagino's dew blows Kazuyuki on top of the wind tone wind.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
宮城の露は、風の風の上に一流を燃やす。
歌3
原文:
鈴虫の 声の限りを 尽くしても 長き夜飽かず 降る涙かな
Google翻訳(日本語→英語):
we do the limit of the voice of Suzuki, it is a tear falling despite lonliness overnight.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
私たちは鈴木の声の限界を守り、孤独にもかかわらず一晩中落ちる涙です。
(鈴木とは誰のことであろう? 鈴木の前世は鈴虫である、が、あとはよくわからない。気になっても仕方のないことだが、少し気になってしまう。鈴木がこのような試みで世に出現したことは、孤独な私へのギフトなのだと思えてくる。Googleの翻訳を使い私は鈴木と知り合ったのだ)
歌4
原文:
いとどしく 虫の音しげき 浅茅生(あさぢふ)に 露置き添ふる 雲の上人(うえびと)
Google翻訳(日本語→英語):
Always barking sounds of insects Shogakuka's plus dew places on the clouds People.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
いつも昆虫の音を鳴らして小学館の雲の上に露の場所。
歌5
原文:
荒き風 防ぎし蔭の 枯れしより 小萩(こはぎ)が上ぞ しづ心無き
Google翻訳(日本語→英語):
Kaori is unlikely to rise above the rough wind and withe the shadow's withered.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
カオリは荒れた風の上に上がることはまずありませんし、影が枯れてしまいます。
歌6
原文:
尋ね行く まぼろしもがな つてにても 魂(たま)のありかを そこと知るべく
Google翻訳(日本語→英語):
To inquire as you go Injurious to be able to know the existence of the soul there.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
あなたがそこに魂の存在を知ることができることを傷つけるように尋ねる。
歌7
原文:
雲の上も 涙にくるる 秋の月 いかですむらん 浅茅生(あさぢふ)の宿
Google翻訳(日本語→英語):
The upper part of the clouds also comes to tears The fall of the fall in the moon How rusty Asakaya's inn.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
雲の上部も涙を浮かべる月の秋の秋錆びた浅菜屋の宿。
歌8
原文:
いときなき 初元結ひに 長き世を 契る心は 結びこめつや
Google翻訳(日本語→英語):
the long-awaited world for the first time in no time is a knot.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
長い間待たれていた世界は、時間のない初めての結び目です。
歌9
原文:
結びつる 心も深き 元結ひに 濃き紫の 色しあせずば
Google翻訳(日本語→英語):
The heart to tie is also deeply rooted in deep purple color.
英語に翻訳されたものGoogle翻訳(英語→日本語):
ネクタイの心も深い紫色に根ざしています。
インターネットをうろつき、Google翻訳なしでは英語を読むことが覚束ない私にとって、Google翻訳は生活の窓だ。「完成しつつある街の風景や壊れつつある街の風景の写真や生活を記録しておいて、後から懐かしみたい。そうやって古いことや壊れたこと、未来に向かって変わっていくものなどを愛でなければならない」などと思うのと同じ種類の事として、Google翻訳の今の精度によって変換され、スクリーンに打ち出された言葉、その誤訳は、後から愛でられるために存在させられる生活の痕跡として記録されてもいいものだ。現在のGoogleの翻訳精度が持っている詩性というものは存在している。