kikkiiのブログ

ひきこもり

リメンバー・ミー

 映画「リメンバー・ミー」を無料動画で観た。感想。

憎悪によって人間は動いている

と思った。それから、

わかっていても抑えきれず、復讐に動いてしまう

と思った。人間は大小様々な種類の憎悪によって動かされている。憎悪があれば、恥ずかしがらないで女に声をかけて口説けるし、自分の娘をぶつこともできる。家出もできるし、消火器を投げて窓ガラスを割ることもできる。セックスもできるし、もっと大きなことも起きる。憎悪があれば、人の目を気にせず突き進んで行ける。個人の規律としての道徳や全体の規律としての倫理も越えていける。


 この映画の前半と後半で一回ずつ、

「すべての行動は無意味かもしれない。それでも行動すべきだ」

という台詞が出てくる。ガンジーが言った言葉らしい。私は次のように言い返したい。

「行動すべきというのは分かるけど、行動できないことが問題なんだ」

そして、

「だから憎悪しよう」

という結論になる。憎悪を集めて、抗えない感情の力を手に入れる。そうすれば、とにかく行動せざるを得ない。恨みを持ち、復讐するしかない。


 柔道では相手を崩して投げる。投げられないように踏ん張っている相手を投げる技術だ。投げ技がくるとわかっていても、相手は投げられてしまう。それと同じように、わかっていてもそのことが防げない力学を心の中につくる。

とにかく何か行動すべきならば、「何も行動できない」とわかっていても身体が勝手に動いてしまうように憎悪しろ

 行動的な人間は悪魔と契約している。武術の達人は殺人の達人だ。もちろん、だだの殺人者にはなってはいけない。武術家が殺人をコントロールするように、憎悪と復讐をコントロールする。


この幸せそうなカップルを憎悪しよう。

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