名前を狩っていた
名前を集めていた
その名前に相応しい檻を描いて閉じ込めた
そして名前を眺めるのだ
たとえば
壁に向かって逆立ちする覚悟が決まるまで
眺めていた
私が目を逸らしている間
名前たちは成長した
名前たちは組織をつくった
しかし意識の光が差し込むと
破壊が始まる
名前たちは戦争を始める
名前の組織が他の組織を撃滅しようとする
ある名前は
自分の檻にいくつもの新しい名前をつけて
自分の食料にしようとした
名前がお互いの名前を家畜と呼び共食いした
ある精神が壊れた名前は
自分の檻に自分の名前をつけて
それを食べた
中身が外見を食べていた